No.431
令和5 年3月29日(水)晴れ
すっかり暖かくなりました。
桜も満開のようです。
今回は論語から (^^)
論語の師・名古屋のSさんから
学んでいますが
講義形式ではなく、
ひとつの章句に対して
40冊以上の解説本の中から
わかりやすく
多角的に理解を深めやすいように、
解説して頂いています。
『論語』全512章を
1章も飛ばさずに
ひとつずつ丁寧に
学んでいきます。(^^)
顔淵第十二
二番目の章句
仲弓、仁を問う、子曰わく、
門を出てては大賓を見るが如くし、
民を使うには大祭を承けまつるが如くす。
己の欲せざる所は人に施すこと勿れ。
邦に在りても怨無く、家に在りても怨無し。
仲弓曰わく、雍不敏なりと雖も、請う、
斯の語を事とせん。
仲弓、問仁、子曰、出門如見大賓、
使民如承大祭、己所不欲勿施於人。
在邦無怨、在家無怨。
仲弓が仁の真義について尋ねた。
先師が答えられた。
「家を出て社会と交わるときには、
大事なお客に会うかのようにし、
人民を使うときには、
大事なお祭を行うかのようにする。
自分が嫌だと思うことは、
人に無理強いしない。
そうすれば、
国においても怨まれることがなく、
家においても怨まれることがない。」
仲弓は言った。
「私はまことに至らぬ者でございますが、
今教えて下さいましたお言葉を
一生かけて実行して行きたいと存じます。」
己の欲せざる所は人に施すこと勿れ。
という有名な言葉が出てくる章句です。
自分が
他人からして貰いたくないことは、
他人にしてはいけない。
という意味ですね。(^^)
論語には
もう一箇所、
衛霊公第十五
にも登場します。
子貢、問うて曰わく、
一言にして以て身を終うるまで
之を行なうべき者もの有や。
子曰わく、
其れ恕か。
己の欲せざる所、人に施すこと勿れ。
子貢問曰、有一言而可以終身行之者乎。
子曰、其恕乎。己所不欲、勿施於人。
子貢が尋ねた。
「一言で生涯行っていくべき
大切なことがありましょうか。」
先師が答えられた。
「それは恕かなあ。
自分にそうされたくないことは、
人におしつけないことだ。」
解説本の中で一番印象に残ったのは
吉田賢抗先生の『新釈漢文大系 論語』
の解説です。(^^)
孔子の言葉を要約すると、
敬と恭と恕の三字になる。
この敬・恭・恕は、
仁の働きを実現する語である。
自己を持するに
恭(うやうやしい)であれば、
他人に対して
必ず敬(尊敬)となって現れるし、
この恭敬の態度をとることの出来る者は、
己の欲しない、
いやなことはきっと
他人に対して行わないという
恕の精神となるのである。
(中略)
自分の好きなことを人にしてやれと言うより、
自分のいやと思うことを人に対してしない
という、
否定的なところに
自己反省と共に、
他人への深い愛情を感ずる。
(後略)
子供には
「自分がされて嫌なことは
絶対に人にしてはいけない。
自分がされて嬉しいことを
人にしてあげなさい。」
と事あるごとに伝えていました。(ー_ー)
この吉田先生の解説で
先ずは
自分のいやと思うことを人に対してしない
というのが重要だと感じました。
偉そうなことを書いていますが
私自身が出来ているとは
とても言えません。(ー_ー)
もっと精進します。
いつも貴重な学びを与えてくださる
論語の師・名古屋のSさんに
心より感謝いたします。
いつも長原整骨院のブログを
ご覧いただきまして
ありがとうございます。m(_ _)m