No. 416
令和4年10月24日(月) 晴れ時々曇り
今回は論語から (^^)
論語の師・名古屋のSさんから
学んでいますが
講義形式ではなく、
ひとつの章句に対して
40冊以上の解説本の中から
わかりやすく
多角的に理解を深めやすいように、
解説して頂いています。
『論語』全512章を
1章も飛ばさずに
ひとつずつ丁寧に
学んでいきます。(^^)
子貢問、師與商也孰賢。
子曰、師也過、 商也不及。
曰、然則師愈與。
子曰、過猶不及。
子貢問う、師と商とは孰れか賢れる。
子曰わく、 師や過ぎたり、商や及ばず。
曰わく、然らば則ち師は愈れるか。
子曰わく、過ぎたるは猶及ばざるがごとし。
子貢が師(子張)と商(夏)とは
どちらが優っているでしょうかと尋ねた。
先師が答えられた。
「師はやり過ぎである。商はやり足らない」
子貢は
「それでは師は商より優っているでしょうか」
と尋ねた。
先師は答えられた。
「過ぎたるはなお及ばざるが如し」
有名な
「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」
の出典です。(^^)
過ぎたるは猶及ばざるがごとしとは、
「何事もやり過ぎることは、
やり足りないことと同じくらい良くない」
という意味で、
中庸が大切と説いています。
中庸とは、
どちらにも偏らないで
常に変わらず
過不足なく調和がとれていること。
要はバランスを取ることの重要性を
説いています。(^^)
何かをする時、
やり遂げることができないことを
「及ばざる」
反対に
やり過ぎてしまうことを
「過ぎたる」
と言っています。
個人的には、
足らないよりも
やり過ぎているくらいの方が
ちょうど良いと考えてしまいますが
良い行いであっても
度を超えると
むしろ害になることもある
と孔子はおっしゃっています。(^^)
解説本の中で
金子知太郎先生の
『論語との会話』で
徳川家康公の遺訓について
触れていた箇所がありました。
徳川家康の遺訓として伝えられる言葉は、
本章を焼き直してやや変えた結果、
「及ばざるは過ぎたるより勝りけり」
とあり、孔子より一歩慎重になっている。
名古屋のSさんが
補足資料として
『徳川家康公の遺訓』
を載せてくれていました。(^^)
『徳川家康公遺訓』
人の一生は
重荷を負うて遠き道を行くがごとし。
急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。
こころに望みおこらば
困窮したる時を思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、
いかりは敵と思え。
勝つ事ばかり知りて、
負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。
及ばざるは過ぎたるよりまされり。
訳)
人の一生というものは、
重い荷を背負って
遠い道を行くようなものだ。
急いではいけない。
不自由が当たり前と考えれば、
不満は生じない。
心に欲が起きたときには、
苦しかった時を思い出すことだ。
がまんすることが
無事に長く安らかでいられる基礎で、
「怒り」は敵と思いなさい。
勝つことばかり知って、
負けを知らないことは危険である。
自分の行動について反省し、
人の責任を攻めてはいけない。
足りないほうが、
やり過ぎてしまっているよりは
優れている。
今まで何度も目にしたことのある
家康公の遺訓ですが
年齢を重ねれば重ねる程、
遺訓に書かれた言葉に
凄いと唸ってしまいます。(ー_ー)
過ぎたるは猶及ばざるがごとし。
イヤ
及ばざるは過ぎたるよりまされり! (^^)
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