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いじめのある世界で生きる君たちへ

No.414

 

令和4年10月13日(木)晴れ

 

 

 

 

前回の投稿より

 

2週間以上経ってしまいました。(^^)

 

 

 

今日は良い天気になりそうです。

 

日中は昨日までと違い

 

かなり暖かくなる予報です。

 

 

今回は本のご紹介です。(^^)

 

 

『いじめのある世界に生きる君たちへ』

 

いじめられっ子だった精神科医の贈る言葉

 

 

 

著者は

 

中井 久夫(なかい ひさお)さん

 

 

 

1934年奈良県生まれ

 

精神科医

 

 

京都大学医学部卒業

 

神戸大学名誉教授、甲南大学名誉教授。

 

 

1985年芸術療法学会賞

 

1989年読売文学賞

 

『ガヴァフィス全詩集』(翻訳研究賞)

 

1991年ギリシャ国文学翻訳賞

 

1996年毎日出版文化賞『家族の深淵』等

 

 

 

 

帯には

 

 

「いじめ論」の名著が、

 

やさしく読める

 

孤立化、無力化、透明化という

 

三段階を経て、

 

いじめは進んでいく。

 

大人もびっくりするぐらい

 

政治的で、

 

人間を奴隷にしてしまうプロセスです

 

 

という文字。

 

 

 

裏の帯には

 

 

 

 

 

 

本書の役割は
 
「君は犠牲者であるということを
 
話して聞かせ、
 
その子のかかえている罪悪感や
 
劣等感を軽くしてゆく」ことです。
 
 
※この本を読むか読まないかで、
 
いじめへの対応が変わります。
 
 
子どもたち、親、学校関係者ー
 
すべて人に必読の書!
 
 
 
とあります。(^^)
 
 
 

本書は、

 

2011年10月に滋賀県大津市で

 

市立中学の男子生徒が自殺をした

 

「大津いじめ事件」

 

第三者委員会報告書に引用された、

 

日本を代表する精神科医の

 

中井久夫さんが書かれた

 

『アリアドネからの糸』(みすず書房)の

 

「いじめの政治学」

 

小学校高学年から読めるように

 

再編集したものです。

 

 

 

一般論として

 

パワハラ、セクハラ、モラハラ等の

 

ハラスメントは

 

受けてる側が

 

嫌な思いを感じれば該当し

 

そうで無ければ該当しない

 

というような

 

非常に曖昧な判断基準になっています。

 

 

“いじめ”も同様に

 

“いじめ”が

 

単なる

 

“悪ふざけ”か

 

どうかは

 

やられている側が

 

“いじめ”

 

と感じたら

 

それは

 

“いじめ”

 

であると言われます。(ー_ー)

 

 

しかし本書では

 

いじめの判断基準を

 

しっかりと示しています。

 

 

それは

 

「やる側」「やられる側」

 

立場の入れ替えがあるかどうかだと

 

書かれています。

 

 

 

例えば、

 

 

鬼ごっこで

 

一人の子どもだけが鬼になっているのは

 

それは

 

“いじめ”

 

だと断定しています。

 

 

私も子どもの頃にしましたが

 

学校帰りに

 

ジャンケンで負けた人が

 

みんなの荷物を持つという遊び。

 

 

これも

 

立場の入れ替えが無ければ

 

“いじめ”に該当します。

 

 

とてもわかり易いですね。(^^)

 

 

そして

 

“いじめ”は

 

「孤立化」

 

「無力化」

 

「透明化」

 

の三つの段階を経て、

 

子どもは心理的に追い込まれると

 

書かれています。

 

 

「大津いじめ事件」

 

「透明化」の段階だったとされています。

 

 

 

ページ数も少なく

 

子どもでも読めるように書かれてます。

 


いじめのニュースが後を絶ちません。
 

 

いじめられても、

 

逃げる、

 

死を選ばない為に

 

子どもたちに

 

大切な情報を伝えたいものです。

 

そして、

 

子どもの近くにいる大人が

 

子どもの発するメッセージを見落とさず、

 

真剣に向き合うために

 

本書は必読の書です。

 

 

本文わずか81ページで

 

あとがきまで含めても100ページです。

 

 

文字数は決して多くありませんが


いじめの構造のすべてが

 

凝縮されているように感じます。


 

 

子どもを持つ親、

 

学校関係者、

 

教育関係者等、

 

 

子どもに関することに

 

関わっている、

 

関わっていない、

 

を問わず

 

全ての人に

 

是非とも読んで頂きたいので

 

以下、

 

目次だけ紹介します。m(_ _)m




目次より
 

 

1、いじめは犯罪でないという幻想
 

2、いじめかどうかの見分け方
 

3、権力欲
 

4、孤立化
 

5、無力化

6、透明化

 

7、無理難題
 

8、安全の確保
 

「構成・編集者によるあとがき」

 

 


これは、

 

大人の世界のハラスメント等も

 

同じ構造だと思います。(ー_ー)

 

 

この本を読むか読まないかで、
 
いじめへの対応が変わります。
 

 

 

著者の中井久夫先生は

 

2022年8月8日にご逝去されました。

 

 

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 
 
 
 
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ありがとうございます。m(_ _)m
 
 

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